ANAアメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード(以下、ANAアメックスゴールド)は、マイル還元率の高さや豪華な入会特典、アメックスならではの充実したサービスが人気のクレジットカードです。
しかし、年会費は34,100円(税込)と他のANAゴールドカードに比べて高めに設定されており、「年会費に見合うメリットが得られるのか」と不安に感じる人も少なくありません。
実際の口コミでも「入会キャンペーンを活用しきれなかった」「旅行以外の特典は物足りない」といった声が見られます。
この記事では、利用者の評判や口コミをもとに、ANAアメックスゴールドのメリット・デメリットを整理しました。

ANAアメックスゴールドは、一定以上の決済額が見込める人やANA便を頻繁に利用する人にとっては、年会費を上回るリターンが期待できるコストパフォーマンスの高いカードです。
ご自身のライフスタイルに合うかどうかを判断する参考にしてみてください。
ANAアメックスゴールドとは?概要・基本情報

ANAアメックスゴールドの概要 | |
---|---|
年会費(税込) | 34,100円 |
ポイント還元率 | 基本:1% ANAグループ:2% |
国際ブランド | AMERICAN EXPRESS |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険 (利用付帯):最大1億円 国内旅行傷害保険 (利用付帯):最大5,000万円 ショッピング・プロテクション:最大500万円まで |
追加カード | 家族カード:年会費17,050円(税込) ETCカード:年会費無料、発行手数料935円(税込) |
主な申し込み条件 | 年齢:原則20歳以上 収入:定職のある方 |
発行スピード | 1〜3週間 |
特徴 | ・ANAマイル還元率最大3% ・ポイント有効期限なくいつでもマイル交換可能 ・空港ラウンジや補償など旅行関連サービスが充実 |
詳細 | 公式サイト |
ANAアメックスゴールドは、ANAマイレージプログラムとアメリカン・エキスプレスの特典が一体となったゴールドカード。
一般とプラチナカードもありますが、この記事で扱うのはゴールドカードです。
- ANAアメリカン・エキスプレス®・カード
- ANAアメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード
- ANAアメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード
年会費は34,100円(税込)とやや高めですが、その分サービス内容はとても充実しています。
通常のカード利用で還元率1%、ANAグループでの利用では最大3%のマイルが貯まり、ポイントに有効期限がないため長期的なマイル獲得が可能です。
さらに、海外旅行傷害保険は最高1億円と手厚く、ショッピング補償やスマートフォン補償など日常生活でも安心を支えてくれます。
家族カードやETCカードの発行にも対応しており、旅行から普段使いまで幅広いシーンで活躍する一枚です。
ANAアメックスゴールド利用者の評判・口コミの調査結果

ANAアメックスゴールド利用者の実際の声を調査すると、満足度の高い点と課題の両面が見えてきました。
良い評判・口コミでは、「マイルの貯まりやすさ」「プライオリティ・パス」「アメックス・オファー(キャッシュバック特典)」など、旅行関連のサービスに高評価が集まっています。
一方で、入会キャンペーン条件のハードルや、日常生活向け特典の物足りなさを指摘する声もありました。
まとめると、ANAを頻繁に利用する人や出張・旅行の機会が多い人、高額決済が可能な人の満足度は高く、日常使い中心の人にはやや不向きという傾向がうかがえます。
キャンペーンや特典内容が自分の生活スタイルに合うかどうかを見極めることが、ANAアメックスゴールドを最大限活用するためのポイントです。
良い口コミ①:ANA航空券購入でマイル3%還元、出張で効率的に貯まる
ANAアメックスゴールドの基本還元率は1%ですが、ANA航空券購入時にはポイント2倍に加えて1マイルが加算され、合計3%の高還元率となります。
そのため、ANA便を頻繁に利用する出張族や旅行好きの人からは「マイルが貯まりやすい」と高評価です。
貯まったマイルを再びANAの特典航空券に交換できるため、実質的に航空費用を大幅に節約できる点が支持されています。
良い口コミ②:プライオリティ・パスラウンジに無料で入れる
ANAアメックスゴールドには、世界1,400以上の空港ラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」が付帯しています。
年2回まで無料で利用でき、通常のカードラウンジよりも食事やアルコール類などが充実している点が特徴です。
実際に海外空港ラウンジを利用した人からは「価値のあるサービス」という感想が寄せられています。
良い口コミ③:アメックス・オファーで高還元キャッシュバック
ANAアメックスゴールドには「アメックス・オファー」という特典プログラムがあり、提携店舗での利用に応じてキャッシュバックやボーナスポイントを受けられます。
「ホテルで3万円利用すると6,000円キャッシュバック」など、20〜30%に相当する高還元率のオファーが提供されることもあり、利用者から人気のプログラムです。
複数カードを持つ利用者の中には「オファー専用」としてANAアメックスゴールドを保持するケースも見られます。
良い口コミ④:ステータス感のある券面デザイン
ANAアメックスゴールドの券面デザインは、アメックスブランドらしい重厚感があります。
「デザインがかっこいい」という声が多く、特に男性利用者から人気を集めている印象です。
年会費34,100円(税込)という高さはありますが、ブランドイメージやデザイン性を含めて所有する価値があると評価されています。
悪い口コミ①:入会キャンペーンを活かしきれなかった
ANAアメックスゴールドの入会キャンペーンは、条件達成で大量マイルを獲得できるのが大きな魅力です。
しかし、入会後3ヶ月以内に180万円利用という条件は人によっては負担が大きく、「条件を満たせず、キャンペーンを活用できなかった」という声も見られます。
特典を最大限に活かすためには、事前に大きな出費や旅行計画を立てておくことが重要です。
悪い口コミ②:条件達成のために資産が分散してしまった
ANAアメックスゴールドの入会キャンペーンでは3ヶ月など短期間で高額決済する必要があるため、「条件達成のために複数のサービスでカードを利用し、結果として資産管理が煩雑になった」という口コミもあります。
特に日常利用で条件を満たそうとすると、固定費やギフト券購入、電子マネーチャージなどの決済を組み合わせる必要があり、資産が分散しがちです。
条件達成の過程では、ANA航空券購入など還元率が高い出費に集中させるのが効率的です。
悪い口コミ③:生活関連のオファーはやや弱め
アメックス・オファーは高還元率で人気ですが、生活密着型の特典については「上限額が低い」「還元率が控えめ」との不満が見られました。
たとえば、スーパーで利用できるオファーは上限が低い傾向があるため、日常使い中心の利用者にとっては物足りなさを感じる場合があります。
一方で、旅行やホテル関連のオファーは充実しており、カードの利用目的によって満足度に差が出る傾向があります。
ANAアメックスゴールドのメリット

ANAアメックスゴールドは、ANAマイルを効率よく貯められるだけでなく、旅行を快適にする多彩な特典が付帯しています。
入会キャンペーンでは大量マイルを獲得でき、通常利用でも高還元率です。
また、空港ラウンジ利用や手荷物無料宅配、充実した保険など、出張や旅行好きの人に嬉しいサービスが揃っています。
新規入会キャンペーンで大量マイル獲得
SNSやインターネットの口コミでも注目されているのが、ANAアメックスゴールドの豪華すぎる入会特典です。
例えば記事執筆時点では、最大68,000マイル相当のポイントを獲得できるキャンペーンが実施されていました。入会から3ヶ月以内に合計180万円の利用が条件です。
※新規入会キャンペーンは変更される場合があります。詳しくはANAアメックスゴールドをご確認ください。
- カード付帯特典:2,000マイル
- 入会後3ヶ月以内に合計60万円以上の利用:16,000ボーナスポイント
- 入会後3ヶ月以内に合計100万円以上の利用:12,000ボーナスポイント
- 入会後3ヶ月以内に合計180万円以上の利用:20,000ボーナスポイント
- 合計:50,000マイル相当
さらに、180万円の利用により付与される通常ポイントも加えると次のとおりです。
- 通常利用分:18,000マイル相当
- 入会特典分:50,000マイル相当
- 合計:68,000マイル相当
ANAアメックスゴールドの通常のマイル還元率は1%のため、通常利用で同じ68,000マイルを獲得しようとすると680万円分の決済が必要になります。
つまり、入会キャンペーンは非常に効率よくマイルを貯められるチャンスといえます。
68,000マイルあれば、東京↔︎ハワイ往復(約40,000マイル相当)の特典航空券を取得しても余りが出るほどです。
3ヶ月で180万円という条件は一見ハードルが高く感じられますが、出費の計画次第では十分に達成可能です。
引っ越しや旅行など大きな出費の予定がある人、またはSFC修行でANA航空券を購入する人には特に現実的です。
大きな出費予定がない場合でも、Amazonギフトカードをまとめて購入し、後から少しずつ利用する方法もあります。
ANA航空券購入時はマイル高還元率3%
入会特典だけでなく、日常のカード利用でもマイルが貯まりやすいのがANAアメックスゴールドの魅力です。
通常の利用では100円につき1ポイントが貯まり、1ポイント=1マイルのレートで交換できるため、還元率は1%です。
ANA航空券を購入した場合は、還元率が3%にアップします。
- 通常ポイント:100円につき1ポイント(1%)
- ANAグループ利用時:100円につき2ポイント(通常の2倍)
- ANAカードマイルプラス加盟店:100円または200円につき1マイル(+1%)
ANAグループでのカード利用時にはポイントが通常の2倍になります。
さらに、ANAカードマイルプラス加盟店では100円または200円ごとに1マイルが加算されます。
- ANA航空券
- ANA旅行商品(国内ツアー・海外ツアーなど/旅行代理店等での購入は除く)
- 機内販売
- ショッピングサイト「ANAショッピング A-style」
ANAカードマイルプラス加盟店には、セブン-イレブンやスターバックスなど日常生活でも利用しやすいお店もたくさんあります。
ただし、店舗ごとに加算率は異なる点には注意が必要です。
たとえば、年間50万円分のANA航空券を購入した場合、通常利用と比べて約10,000マイル多く獲得できます。
マイル還元率3%は、他のゴールドカードと比べても高水準です。
マイル交換前のポイントを無期限で保有できる
ANAマイルには36ヶ月の有効期限がありますが、ANAアメックスゴールドで貯まる「メンバーシップ・リワードポイント」には有効期限がありません。
そのため、失効を気にせず数年間かけてコツコツ貯めることが可能です。
たとえば、東京〜シンガポール往復ビジネスクラスを予約するには約60,000マイルが必要ですが、入会特典の条件を満たすだけで68,000マイル相当を獲得できます。
さらに長期的にポイントを積み立てることで、以下のような高額な特典航空券も視野に入ります。
特典航空券の例 | 必要マイル数 | 追加決済額(最大3%想定) |
---|---|---|
欧州ビジネスクラス(例:東京↔ロンドン) | 110,000マイル(L) | 約140万円 |
北米ファーストクラス(例:東京↔ニューヨーク) | 150,000マイル(L) | 約273万円 |
ポイントを無期限で保有できるからこそ、時間をかけて計画的に高額特典を狙えるのがメリットです。
私は以前、他社カードでマイル交換を目指してポイントを貯めていたのですが、有効期限があったため、目標達成の前に仕方なく日常の買い物に使ってしまったことがあります。
その点、ANAアメックスゴールドなら自分のペースで貯められますし、入会特典だけで海外を往復できるほどのマイルを獲得可能です。
もし当時このカードを持っていれば…と正直思います。
また、年間移行ポイント数の制限もなく、移行手数料も無料なので、必要なタイミングで効率よくマイルに交換できる点も魅力です。
ANA便搭乗時に25%のフライトボーナスマイル
ANAアメックスゴールドは、ANA便に搭乗した際に通常のフライトマイルに加えて、区間基本マイレージの25%分がボーナスマイルとして上乗せされます。
たとえば、東京→札幌の片道では通常510マイルに25%分の128マイルが加算され、合計638マイルに。
東京→ニューヨーク(国際線エコノミー)では、通常6,739マイルに1,685マイルのボーナスが加わり、合計8,424マイルを獲得できます。
路線 | 通常マイル(100%) | ボーナスマイル(25%) | 合計マイル |
---|---|---|---|
東京→札幌(国内線) | 510マイル | 128マイル | 638マイル |
東京→ニューヨーク(国際線) | 6,739マイル | 1,685マイル | 8,424マイル |
東京→パリ(国際線) | 6,207マイル | 1,552マイル | 7,759マイル |
私は年に3回ほど東京↔︎福岡間を帰省で利用しているのですが、ANAアメックスゴールドならフライトボーナスマイルが加算され、往復1,416マイル×3回=年間4,248マイル貯まります。
通常よりも1年で846マイル多く貯まる計算になり、翌年の帰省費用を抑えられるため、私も欲しいと思いました。
特に出張や旅行でANAを利用する機会が多い人にとっては、搭乗するたびに効率よくマイルが貯まる点が大きな魅力です。
年間300万円以上利用でANA SKYコイン1万円相当を獲得
ANAアメックスゴールドには「ANA SKY コイン獲得プログラム」という特典があります。
年間の利用額に応じてANA SKYコインが進呈され、年間300万円以上の利用で10,000コイン(1万円相当)を受け取れます。
ANA SKYコインは10コイン=10円として、ANAの航空券や旅行商品の支払いに利用可能です。
現金と同じ扱いになるため、コインで購入した航空券でもプレミアムポイントやフライトマイルが通常通り加算されます。
日常の支払いからANA関連商品の購入まで幅広く対象となるため、計画的に利用すれば自然に条件を達成できる仕組みです。
国内空港+プライオリティ・パスラウンジも利用できる
ANAアメックスゴールドの魅力のひとつが、充実したラウンジサービスです。
- 国内13空港とハワイの空港でカードラウンジを無料で利用可能
- 家族カード会員や同伴者1名も無料で利用可能
たとえば、本会員と家族カードを持つご夫婦であれば、子ども2人を含めた4人家族全員でラウンジを利用できます。
現時点で利用できる空港ラウンジは以下のとおりです。
空港名 | ラウンジ名 |
---|---|
新千歳空港 | スーパーラウンジ |
羽田空港 | 【第1ターミナル】POWER LOUNGE CENTRAL 【第1ターミナル】POWER LOUNGE SOUTH 【第1ターミナル】POWER LOUNGE NORTH 【第2ターミナル】エアポートラウンジ(南) 【第2ターミナル】POWER LOUNGE CENTRAL 【第2ターミナル】POWER LOUNGE NORTH 【第3ターミナル】Sky Lounge |
成田国際空港 | 【第1ターミナル】IASS EXECUTIVE LOUNGE 1 【第2ターミナル】IASS EXECUTIVE LOUNGE 2 |
中部国際空港 | プレミアムラウンジ セントレア |
伊丹空港 | ラウンジオーサカ |
神戸空港 | ラウンジ神戸 |
関西国際空港 | カードメンバーズラウンジ「六甲」 カードメンバーズラウンジ「アネックス六甲」 カードメンバーズラウンジ「金剛」 |
広島空港 | Hiroshima Airport Lounge「Yamanami Villa」 |
福岡空港 | ラウンジTIME/ノース ラウンジTIME/サウス ラウンジTIMEインターナショナル |
熊本空港 | ラウンジASO |
鹿児島空港 | スカイラウンジ 菜の花 |
長崎空港 | ビジネスラウンジ「アザレア」 |
那覇空港 | ラウンジ華~hana~ |
ダニエル・K・イノウエ国際空港 | IASS HAWAII LOUNGE |
さらに、世界1,400ヵ所以上の空港ラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」も無料付帯しています。
通常99米ドルの年会費が無料になるうえ、利用料35米ドルが年2回まで無料です。
- カードラウンジ:国内主要空港中心、ソフトドリンクや軽食、Wi-Fiを提供
- プライオリティ・パスラウンジ:世界各国に展開、アルコールや食事、シャワーなど国際水準のサービス
プライオリティ・パスの年会費(99米ドル・約15,000円)と利用料2回分(35米ドル・約10,000円が2回分)が無料になるため、合計で約25,000円相当の価値があります。
年会費34,100円(税込)の大部分をラウンジ特典だけでカバーできる計算となり、特に年2回以上海外旅行に出かける人には大きなメリットです。
海外旅行を快適にする充実したトラベルサービス
ANAアメックスゴールドは、空港ラウンジ以外にも旅行を快適にするサービスが充実しています。
- ANA国際線でのビジネスクラス専用カウンター利用(エコノミー搭乗時でも可)
- ANA国内線・国際線での機内販売品10%割引
エコノミークラスでもビジネス専用カウンターを利用できるのは大きな特典です。
一般カウンターの長蛇の列を避け、ほぼ待ち時間なしでチェックインできるため、空港でのストレスが大幅に軽減されます。
浮いた時間を食事や買い物にあてられるため、空港で過ごす時間も有効活用できます。
- 手荷物無料宅配サービス(成田・羽田・中部・関西/スーツケース1個無料)
- 大型手荷物宅配優待特典(成田・羽田・中部・関西/帰国時1,000円割引)
- 空港クロークサービス(中部・関西)
- 24時間日本語サポート
特に便利だと感じるのが「手荷物無料宅配サービス」です。
私自身、他社カードで同様のサービスを利用したことがありますが、空港から自宅までスーツケースを持たずに移動できるだけで、とても身軽に感じました。
以前、帰国時にちょうど満員電車に重なり、大きなスーツケースを抱えて「周りに迷惑ではないか」と気まずい思いをしたことがあり、それ以来「何度でも利用したい」と思うサービスです。
ANAアメックスゴールドで利用できるのは帰国時のみですが、行きよりも帰りの方が荷物は増えやすいので、十分にメリットがあると感じます。
旅行から日常まで役立つアメックスの安心サービス
ANAアメックスゴールドは旅行時だけでなく、日常生活でも頼れるプロテクションサービスを備えています。
- 旅行傷害保険:海外最高1億円/国内最高5,000万円(いずれも利用付帯)
- 航空便遅延費用補償:宿泊費・食事代・手荷物関連費用を補償
- キャンセル・プロテクション:病気やケガ、出張などで旅行に行けなくなった場合、年間10万円まで補償
旅行中のトラブルはもちろん、出発前の不測の事態にも備えられる点が安心です。
特に、海外旅行傷害保険の限度額1億円は、ゴールドカードの中でも高水準です。
- スマートフォン・プロテクション:カードで購入したスマホの破損を年間最大3万円まで補償(自己負担5,000円)
- ショッピング・プロテクション:購入品の破損・盗難を90日以内なら年間500万円まで補償
- オンライン・プロテクション:ネット不正利用を全額補償(自己負担なし)
- リターン・プロテクション:購入店が返品不可とした商品の購入金額を補償(5,000円以上)
たとえば、スマートフォンを落として画面が割れてしまった場合でも、修理費用の負担が軽くなるため慌てずに済みます。
また、高額商品を購入後に破損や盗難に遭った際も補償対象となるため、安心して買い物を楽しめます。
ネットショッピングでの不正利用にも全額補償があり、日常生活でも心強いサポートを受けられます。
ANAアメックスゴールドは、旅行から日常まで幅広いシーンで利用者を守る、頼れる一枚といえるでしょう。
ANAアメックスゴールドのデメリット・注意点

ANAアメックスゴールドには数多くのメリットがある一方で、利用前に理解しておきたい注意点も存在します。
ここでは、代表的なデメリットを整理して解説します。
年会費が他社と比べて高額
ANAアメックスゴールドの年会費は本会員34,100円(税込)、家族カード17,050円(税込)と、他のANAゴールドカードと比べると高めに設定されています。
海外旅行にあまり行かない人や、ANAマイルを貯める機会が少ない人によっては、年会費に見合うメリットを十分に享受できない可能性があります。
その分、ANA航空券購入時のマイル還元率やプライオリティ・パス、海外旅行保険の上限額などサービスの充実度が高くなっています。
カード名 | 年会費(税込) | マイル還元率 | ボーナスマイル | 海外旅行保険 | プライオリティ・パス |
---|---|---|---|---|---|
ANAアメックスゴールド | 34,100円 | 基本1% ANA航空券3% | 入会2,000マイル 継続2,000マイル フライト+25% | 最高1億円 | 年2回無料 |
ANA VISAワイドゴールドカード | 15,400円 | 基本1% ANA航空券2% | 入会2,000マイル 継続2,000マイル フライト+25% | 最高5,000万円 | なし |
ANA JCBワイドゴールドカード | 15,400円 | 基本1% ANA航空券2% | 入会2,000マイル 継続2,000マイル フライト+25% | 最高5,000万円 | なし |
年間2回以上の海外旅行や空港ラウンジ利用が多い人であれば、年会費以上の価値を得られる可能性は高いでしょう。
アメックスは海外で使えない場合がある
アメックスは世界200以上の国と地域で利用可能ですが、VisaやMastercardと比べると加盟店数は少なく、地域によっては利用できない店舗もあります。
米調査会社Nilson Report(2025年2月発表)のデータによると、2024年の米国市場における決済金額シェアは以下のとおりです。
- Visa:61.1%
- Mastercard:25.8%
- American Express:11.1%
- Discover:2.0%
特にヨーロッパや東南アジア、中国などでは、アメックス加盟店が限られている傾向にあります。
そのため、該当地域へ渡航する際には、VISAやMastercardを併用することで安心して買い物ができます。
一部の電子マネーチャージはポイント付与対象外
ANAアメックスゴールドは、電子マネーチャージの一部はポイント付与の対象外です。
- 楽天Edy
- モバイルSuica、SMART ICOCA、モバイルICOCA
- nanaco Apple Pay
- モバイルPASMO
- WAONチャージ
- IDARE、au PAY 残高、WebMoneyプリペイドカード
- EVERING、Kyash、ワンバンク、バンドルカード、ハチペイ
特にモバイルSuicaが対象外のため、通勤や移動で使うSuicaにチャージしても、アメックスのポイントは貯まりません。
一方で、以下のサービスは100円につき1ポイントの対象です。
- Amazon Pay
- d払い(二次元バーコード、バーコード決済分)
- 楽天ペイ(コード払い決済分)
電子マネーを日常的に活用する人は、他カードとの併用を検討すると良いでしょう。
旅行傷害保険は利用付帯
ANAアメックスゴールドの旅行傷害保険は、補償額が最高1億円と充実していますが、「利用付帯」である点に注意が必要です。
つまり、航空券や旅行商品の代金をこのカードで支払った場合にのみ、補償が適用されます。
たとえば、ANA JCBワイドゴールドカードも同等の補償限度額ですが、一部は「自動付帯」となっており、カード決済をしなくても補償が受けられます。
補償額の高さは大きなメリットですが、適用条件を理解しておかないと「保険が付帯されているはずなのに使えなかった」という事態になりかねません。
旅行の際は、必ずANAアメックスゴールドで決済することを覚えておきましょう。
アメックス優待特典の中で利用できないものがある
ANAアメックスゴールドはANA関連の特典が充実していますが、アメリカン・エキスプレスのプロパーカードに付帯する一部の優待は対象外です。
- ゴールド・ダイニング by 招待日和:2名以上のコース料理予約で1名無料
- ホテルダイニング特典:ラグジュアリーホテルの食事が10~20%オフ
- レストラン15%割引特典
- ザ・ホテル・コレクション:優待料金でのホテル予約
アメックス・ゴールド・プリファード・カードなど「プロパーカード」と同等の優待を期待すると、物足りなさを感じるかもしれません。
ANAアメックスゴールドは、あくまで「ANAマイルを効率よく貯めるためのカード」という位置づけで選ぶのが適切です。
ANAアメックスゴールドでよくある質問
- Q審査に通るために必要な年収はどれくらい?
- A
公式に明確な基準は公表されていませんが、一般的に目安とされる年収は400万円以上です。
安定した収入があり、過去のクレジットヒストリーに問題がなければ審査通過の可能性が高まります。
- Q審査難易度はどのくらい?
- A
ANAアメックスゴールドは、一般カードよりはやや厳しめですが、他社ゴールドカードと同程度の難易度です。
流通系や年会費無料カードに比べると審査基準は高く、安定収入やクレヒスが重視されます。
- Qプライオリティ・パスは利用できる?
- A
ANAアメックスゴールドにはプライオリティ・パスが無料付帯されています。
スタンダード会員として年2回まで無料利用でき、3回目以降は35米ドル(約5,000円)の利用料が必要です。通常年会費99米ドル(約15,000円)のサービスが無料で利用できます。
- Qマイルの還元率はどれくらい?
- A
通常の買い物では1%の還元率でマイルが貯まります。
ANA航空券購入時には最大3%の還元率となり、ANAゴールドカードの中では最高水準です。カード利用100円につき2ポイント+ANAカードマイルプラス特典で1%の追加マイルが付与されます。
- QポイントをANAマイルに交換する際、手数料はかかる?
- A
ANAアメックスゴールドは「ポイント移行コース」への登録・年間参加費なしでマイル交換が可能です。
一般カードのANAアメックスカードでは年6,600円(税込)の参加費が必要ですが、ゴールドカードなら完全無料でマイル交換ができ、大きなメリットとなります。
まとめ:ANAアメックスゴールドはマイルが効率的に貯まる、旅行関連サービスが充実したカード
ANAアメックスゴールドは、ANAマイルを効率的に貯めたい人に最適な一枚です。
入会キャンペーンでは最大68,000マイルを獲得でき、ANA航空券購入時の還元率は3%と高水準。
ポイントの有効期限がなく、時間をかけて高額特典航空券を狙える点も大きな魅力です。
プライオリティ・パスや手荷物無料宅配など旅行関連のサービスも充実しており、特に出張や海外旅行が多い人にはメリットが際立ちます。
一方で、年会費34,100円(税込)は他のANAゴールドカードより高額であり、電子マネーへのチャージや日常利用ではポイント付与対象外のケースもあります。
口コミからも、旅行や高額決済が前提でなければ、十分に活用しにくい面が見えてきました。
総合すると、ANA便を利用する機会が多い人、旅行や出張を快適にしたい人、高額決済が見込める人におすすめのカードです。
逆に日常使い中心の人は、他のカードとの併用を検討するとバランスよく活用できるでしょう。